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Hong-Kai Wang | 王虹凱

王虹凱(ワン・ホンカイ)
1971年台湾・虎尾生まれ、ウィーンと台北を拠点に活動
www.w-h-k.net

出品作品
《勤労歌》2011
マルチチャンネルのサウンドと2チャンネルのビデオによるインスタレーション(39分17秒)とドキュメンタリービデオ(31分57秒)

《百万人の踊り手》2015
マルチメディアのインスタレーション(ビデオ、机、本棚、資料ほか)

全ての展示風景写真を高画質で見る:
www.flickr.com/photos/parasophia/sets/72157656847984032


現在、ウィーン美術アカデミーで博士課程に在籍中。2011年のヴェネツィア・ビエンナーレでは台湾代表の一人に選ばれ、日本統治時代に設立されかつて製糖産業で栄えた虎尾市にある台湾糖業公司の元・労働者とその家族が、日々の労働の音を収集するワークショップシリーズを基に制作した《Music While We Work》(2011)を出品した。また、12人の作曲家たちが自身の地政学的な境界の横断経験を共有する無秩序な会話から生まれた習作を上演した《What’s the musical consequence of change?》(2013)、「ローカル」を定義づけている可視/不可視の境界を問う《Oath of Love》など、彼女の作品は長い時間をかけた人々との対話と忍耐強い共同作業を基本としている。それは公共空間の生成と力学についての、そして人々の社会での関係性と文化的な記憶の生成と保存/上書きについての社会政治学的な優れた分析と考察であり、サウンド、ビデオ、パフォーマンス、ワークショップ、テキストを用いて美術作品の形をとった報告書とも言える。
PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015では、日本の台湾統治時代に製糖産業で栄えた虎尾市に今も残る台湾糖業公司の元・労働者とその家族を対象に、日々の労働の音を彼ら自身で収集するワークショップシリーズを基に制作した《Music While We Work》[勤労歌]に加え、新プロジェクト《百万人の踊り手》も展示する。これは《勤労歌》の日本での展示にあたり、その歴史背景に関連する調査資料を来場者に提供するための場であり、1920–30年代の日本と台湾における農民運動に関する資料などが加えられる。このプロジェクトを通じて、台湾と日本のあいだに内在化した地政学的関係と人々の社会的記憶とを再構築することを試みる。

会場
  • 王虹凱

    王虹凱《百万人の踊り手》2015 「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」京都市美術館会場での展示風景 写真:河田憲政

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